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大好きなのは・・・        ロバート・カーライルさん♪  


by koujitu3
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『想い出のサンジェルマン』

届いた中古ビデオを、昨日観賞しました。
その中のひとつ。

『想い出のサンジェルマン』

1940年代と1960年代のパリ・サンジェルマンを写した映画。
もちろん白黒映像。
で、情けない事に、私には40年代も60年代も大差ない、というか、よほど注意していないと、今映し出されているのはどちらなのかわからなくなりかねない、という・・・
でも、たぶんこの人が映っているから40年の方ね、という感じで見ました。

目的のボリス・ヴィアンさんはたっぷり見せていただいたので、それで充分。
そのうえ、CDにはいっていた「黄色いワルツ」という歌をボリスさんが歌っている映像があり、歌詞の大部分を字幕で知る事ができたり、という思いがけない嬉しい事も。

サルトルとか、ボーボワールとか、コクトーとか、こういう空気の中にいた人たちなんだ、ということが解って、こりゃ、私には理解出来なくてとうぜんだ、ということが解ったというおまけつき。
そう、この方達は凄い方達だとは思うけれど、私が理想としたい生き方は違うから、そうなんだ、と思うしかないのね。
他にもいろんな方がとりあげられているのですが、如何せん、私はあまり知らない方達なので・・・

それにしても、ボリスさんは生き急いでしまった方だなあ、と思う。
どうしようもない寂しさを持っていらした方のようだし。それで、あれもこれもと無理なさってのよね。また、才能があったから、あれもこれも出来ちゃって、結局はそれで命を縮めてしまわれたのでしょうね。
家では電話の受話器を手放せず、右手でフランス語で詩作、左手では英語の翻訳をしていたという・・・ 人の質問は複数同時に受けて答えていたそうだし。
翻訳を頼まれるようになったのは、最初の本は英語で書いてみて、それを訳して、こんな本があるんだけど、と見せたらしい。どうも小説は英語で書いてからフランス語にしていたよう。
で、本職はなんとエンジニアだったそうな。
それも、数学が苦手だったので、数学は勉強したのですって。で、資格が欲しかったからエンジニアになったとか。トランペットにしたって、好きで吹いていただけのものがプロになっちゃっているし。で、ペットは吹きながら歌えないし、疲れるからとギターを習ったり。
詩作、作曲、小説書き、翻訳、劇作、演奏に歌、ほんとにこの人に出来ないことがあったのだろうか、と思いたくなる人。

なにはともあれ、今も、この方の歌や演奏を楽しませて頂ける私は幸せ。
by koujitu3 | 2007-01-09 09:33 | 映画 あ