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大好きなのは・・・        ロバート・カーライルさん♪  


by koujitu3
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シネマ・オペラ 『蝶々夫人』

性懲りもなくといいましょうか、セット券を購入していたので、本日は シネマ・オペラ 『蝶々夫人』 を見てきました。

   歌手 ‥‥蝶々夫人/ミレッラ・フレーニ(ソプラノ)
          ピンカートン/プラシド・ドミンゴ(テノール)
          スズキ/クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
          シャープレス/ロバート・カーンズ(バリトン)
          ゴロー/ミシェル・セネシャル(テノール)
          僧侶/マリウス・リンツラー(バリトン)
          ケート・ピンカートン/エルケ・シャリー(メゾ・ソプラノ)
          ヤマドリ/ジョルジョ・ステンドロ(バリトン)

私のもっているオペラのあんちょこ本によると、映像はさておいて、歌はとにかく素晴らしい!ということだったのです。
こんな事を申し上げては失礼なのですが、まさにそのとうり!でした。
だってね、蝶々さんはじめ、一幕部分に出てきた蝶々さんの親戚の女性はみな、白塗り仮面なのだもの。
あのね、舞妓さんみたいに、首も手も白塗りならいいのよ、それが、首は肌色で、ほんとに顔っていう部分だけ白塗りなの。仮面をつけてるのと同じだよ。怖い夢にでもでてきそうで、ほんとにちょっと怖い。変を通り越していました。
衣装は、帯というにはウエストの細さを出していてちょっと変ではあったのですが、まあ仕方ないかと思える範囲。
へんだなあ、っていうのは、髪型でしたね。生え際や形は日本髪っぽいのに、どこか違うのですもの。お手伝いのスズキの簪は特に変でしたね、挿し方が。
セットの家はね・・・ もう、しゃない、と目をつぶるしかない。ただ、舞台のセットとして考えれば巧く作ってあるとも思えましたけれど。でも、あんなに広い部屋ねえ・・・ 何畳間なの?っていいたくなってしまいました。(笑)
そしてね、家のまわり、何故かすすき野原なのよね。
あれじゃ、荒れ野原のお化け屋敷の設定に近い。
あ、家も荒れ果ててはいないだけで、そういう感じでした。

まあ、そんなあれこれも、物珍しくて面白かった、ともいえます。
私が駄目だったのは、蝶々さん役のミレッラ・フレーニさんのお顔。
西洋の方にしては、あまり彫の深いお顔じゃないと思うのです。ちょっとニグロ系のお顔かな、と思えるお顔に顔だけの白塗り。舞台で遠くから拝見するのならばいざしらず、スクリーンで拝見するのはちと辛い・・・
それにね、蝶々さんて15歳さのよね。そのへんも辛いよね。
お声は素晴らしいのですよ!ほんとに。 

ドミンゴさんは、登場シーンでちょっとぎょっとしてしまいました。
この映画の演出が、最初にラストシーンをもってくるものだったので、いきなりご登場になったものですから。それもピンカートンというより、そのへんにいるおっさんみたいなTシャツにズボンというお姿だから、ぶっとさがありあり・・・
でもね、お歌はどれもどれも素晴らしかった!
もうねえ、ピンカートンの馬鹿さ加減を遺憾なく伝えて頂きました。

演奏はカラヤンさんの指揮なので、派手でしたね。
私には、とにかく歌がすべてVERY GOODの映画でした。
一幕二幕部分は、あーーーやっぱり蝶々夫人の話って嫌いだなあ、と思っていたのです。
それが、終盤にはビジュアル的な問題の壁を越え、感動に至っておりました。
これ、映像なしでいい、CDが欲しいなあ、と思った次第です。
オペラはやっぱり歌の凄さですねえ。

今回一番気に入った曲は、「暮れてきたね(愛の二重奏)」でした。ドミンゴさんの甘い歌声、これならば騙されても・・・という、お歌でした。

オペラ蝶々夫人については↓を参考になさってみてください。
(開くのにちょっと時間を要しますが、読む価値あり、です。)
(ラストに、「日本が舞台なのですが・・・」という見出しがあり、その2に書かれているのが、本日私の見た映画のことです。見た者としては、笑える記事でした)
蝶々夫人よもやま話

ついでに、シネ・オペラに関する、こんなサイトも見つけましたので、よろしければどうぞ♪
名作オペラ映画、バリアフリー映画・ビデオ・DVDの専門WEBサイト
by koujitu3 | 2006-05-25 16:14